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20代で読んでおくべきおすすめの資産運用の教科書本3選 | お金で失敗しない・騙されない人生のために

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【このページは2017/5/7に更新されました】

Money

なぜお金の知識を身につける必要があるのか

資産運用、と聞くとどうしても小難しく、うさん臭いイメージがありますよね。本屋に行くと株やFX、不動産投資など、すぐに(うさん臭い)投資本を見つけることはできても、個別の資産運用のテクニックの話ばかりで、もう少し広い視野で見た「お金との付き合い方」についての本はほとんどありません。

日本では、こうした「お金」に関する話はタブー視されているのか、あまり表で語られませんし、教育を受けることもありません。

ほとんどのマネー雑誌では、「儲かる株」とか「資産を増やす大チャンス到来!」とか、根拠もない予想と広告ばかりで、まともなお金の知識(金融リテラシー)を学べないのが現状です。これは、本当に残念なことです。

私は資産運用をしたほうが良い、と勧めたいつもりは一切ありません。ただし、完璧とは言えないまでも、おおよそ正しい知識を身につけて、その上で自分で意思決定をした方が良いのでは、と感じています。あくまで決めるのは自分自身で、そのための基礎知識を身につけるべきなのです。

そこでこの記事では、私が何十冊と読んできたお金に関する本の中から、まずはこの本を読んでおけば良いだろう、と自信を持てる本を3冊紹介します。3冊に絞ったのは、あまりに多くの本を紹介しても、そもそも読む時間が無いと思ったからです。他の本も読みたい方は、それぞれの著者の他の本を読んでもいいでしょう。(みなさん、信頼できる著者です!)

特に、まだまだ長い人生を歩む20代(私も20代ですが)の方は、金融リテラシーを身につけ、お金で失敗しない・騙されない人生を歩むためにも必読です。もちろん、30代以上の方も、これから失敗しないためにぜひ読んでみてください。

臆病者のための億万長者入門

この本で学べるポイント

  • 金融業界の不都合な真実
  • 臆病者のための最適な投資戦略
  • 儲け話に騙されないための心構え(そもそも儲け話はあなたのところに来ない)

本の特徴

まず一冊目は、作家の橘玲氏の著書、臆病者のための億万長者入門。金融リテラシーとか言っておきながらいきなり億万長者の話か!と思われるかもしれませんが、れっきとした金融リテラシーを高めるための、学びの多い一冊です。

この本で述べられているのは、金融業界では誰もが当たり前だと思っているにもかかわらず、暗黙の了解で一般には広く知られていない、金融業界の不都合な真実ばかり。

著者は作家のかたわら株式や債券投資、タックスヘイブンでの口座開設など、様々な取引をした経験があり。この本ではこうした経験をもとに、資産運用の常識を、とても分かりやすく、論理的に説明しています。

そして、もう一つこの本で学べるのは、お金で失敗しない・騙されないための考え方と心構え。「宝くじを買う人は資産運用に成功できない」とか、「マイホームと賃貸、どちらが得か」といったテーマで、どのように考えれば損をしないのか、という考え方を身につけることができます。

臆病者のための億万長者入門

超簡単 お金の運用術

この本で学べるポイント

  • お金の運用についての具体的で分かりやすい結論
  • 具体的な商品名と投資配分比率
  • NISAと確定拠出年金の運用方法

本の特徴

つづいて紹介するのは、経済評論家の山崎元氏が書いた、超簡単 お金の運用術。山崎氏は、様々な証券会社での勤務経験があり、「世の中にある運用商品の99%は、はじめから検討に値しないクズ」と警告する辛口の評論家です。

そんな山崎氏の本の特徴は、ポイントにも書いたとおり、具体的で分かりやすい結論(具体的な金融商品名と、投資配分比率)がはじめに書いてあり、その方法が現実的にほぼベストに近く、無難な運用方法であることです。

この、個人にとって重要な、「ほぼベストに近く、無難である」ことを、本全体で納得がいくように分かりやすく説明されており、お金との付き合い方の基本的な考え方を身につけることができます。

著者も述べている通り、私たち個人はプロの投資家ではないので、ベストではなく、ほぼベストで、無難な投資方法さえわかれば十分です。この本は、こうした期待にストレートに答えてくれている本です。

また、NISAや確定拠出年金と言った最近の金融業界の動きについても、とても具体的に、分かりやすく説明されています。

銀行や証券会社のパンフレットなどを見るのではなく、とてもフェアに書かれたこちらの本を読むことをおすすめします。

全面改訂 超簡単 お金の運用術

自分の時間を取り戻そう

この本で学べるポイント

  • 時間のコスト感覚
  • 生産性とは何かと、生産性を高めるための方法論
  • 高生産性社会で起こりうる変化

本の特徴

著名な社会派ブロガー、ちきりんさんが書かれた自分の時間を取り戻そう。最近話題の働き方や生産性といったキーワードに真正面から答えています。

この本は、決して「お金」の資産運用に関する本ではありませんが、「時間」という資産を運用するために知っておくべき考え方がたくさん詰まっているので、今回紹介しました。特に働き始めたばかりの20代には、これからつづく数十年のためにも、読んでもらいたいと思っています。

私がこの本を読んで最も学びになったのは、時間に対するコスト感覚です。著者が述べるように、お金という目に見えるものに比べて、目に見えない時間に対してはなかなかコスト感覚が生まれない、という視点です。

数円の節約のために自転車でせっせと近所のスーパーをめぐる主婦の姿は、まさに時間のコスト感覚が無い状態ですよね。

そして、生産性を高めるための具体的な方法論についても述べられていますので、日々の仕事の生産性を高め、時間という資産の効率的な運用方法を身につけたい方にはおすすめの一冊です。

自分の時間を取り戻そう

これらの3冊を読めば、まずはお金と時間の資産運用に関する基本的な知識は身につくはずです。気に入った書籍があれば、同じ著者の本を複数読むこともおすすめします。特に、ちきりんさんの書籍はとても分かりやすく、ためになる本が多いのでおすすめです。

また、女性の方にはもう少し女性視点でのお金との向き合い方に切り込んだこちらの本もおすすめです。

この本は、経済評論家の山崎氏とフィナンシャルプランナー(FP)の岩城氏の対談形式でまとめられており、リズムよく読み進めることができます。

難しい金融用語などは一切出てきません。とことん読者目線で書かれています。

また、FPの岩城氏が女性ならではの視点で、女性が困ったり悩んだりするポイント(夫婦の金銭感覚のズレや浪費癖など)を例にあげて鋭く切り込むので、女性ならではのお金との付き合い方についても学ぶことができます

男性も女性も、正しいお金の考え方を身につけ、お金で失敗しない、騙されない人生を送ることができるようになりましょう。